今も昔もゲーム大好きなトハです、こんにちは。
大人になったトハは好きなゲームを好きなときに買って自由に遊べてめっちゃ楽し~って感じですが、子どもの頃は遊びたいゲームがあってもなかなかできませんでした。買うお金なかったからね。
でも、そんな子ども時代だったからこそ得たものもあって…
今回はそんなお話をつらつら書いていきます~
お金ない子ども時代に辿りついたコスパ最強ゲーム選定法
子ども時代、トハ家はお金持ちじゃなかったので欲しいゲームがあってもほとんど買えませんでした。
スーファミソフトは高かったですからね~1本1万円以上するものもありました。新品ゲームは到底買えないのでゲームはもっぱら中古屋さんで買ってました。
当時は中古屋でゲームパッケージ裏の説明を立ち読みするのが、ささやかな楽しみでもあったりして。
(中古で買うとゲーム会社にお金が入らない問題があるんですが…それはまた別のお話。)
でも、いくら中古が新品に比べて安いと言っても、子どもからすればそれなりの出費です。数ある中古ゲームの中からどのゲームを買うかは、慎重に吟味する必要があります。
貴重な資金をはたいて買う訳ですから、買ったはいいけど面白くなかったとか、すぐに飽きちゃったとかになったら困ります。だからトハが買うゲームはたいていRPGでした。それはなぜか?
トハにとってRPG(ロールプレイングゲーム)は、
- クリアまで遊び続ける (長持ち)
- 途中で飽きにくい (格ゲーはすぐ飽きるタイプ)
- 難しすぎない (アクションゲーはすぐしぬ)
ってことでちょうど良かったんですね~
つまり、トハ的にRPGはコスパがいい。
さらに言うとトハは反射神経もあんまりないので、コマンドバトル系のRPGや、ターン制シミュレーションRPGをよく遊んでました。(ドラクエ、FF、ファイアーエムブレムは鉄板。)
しかしです。
ゲームジャンルをRPG系にしぼったとしても、世の中には無数のRPGが存在しています。中古屋さんにはめっちゃ古いゲームから、比較的新しいゲームまで幅広く置いてあります。選定は困難を極める…
そんな中でトハは、「数あるゲームの中から面白いPRGをハズさず選ぶ方法」を体得していきます。
その方法がズバリこちら!
- RPGは「キャラ・世界観・ストーリー」の3つで選ぶべし!
小学校低学年時分からゲームに触れてきた子どもでしたが、高専に入る頃にはトハの中でこの方法がなぜか確立されてました。子どもなりの経験から導き出したんでしょうね~きっと^^
そんな訳で。
トハがロールプレイング系のゲームを買うときは「キャラ・世界観・ストーリー」の3つにまず注目し、ゲームシステムが世界観に沿ったものならなおのこと良し!という感じで長らくやっていました。
トハの原点となっているFF7なんかも、まさにコレに当てはまってるゲームです。
一般企業に勤めていた時も、ゲーム会社に転職してからもずっとこの持論を持ち続けていたんですが、会社を辞めて個人事業主として活動を始めてから、ちょっと驚きのことがあったんですよ~!
大人になって知ったこと「キャラ・世界観・ストーリー」って実は…
そのちょっと驚きのことは、こちらの本の中にありました。
この本は、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦氏が【読者に読まれ、ヒットする漫画を描くために必要な要素や技術】について、自身の研究結果と経験を交えて書いている本です。
ジョジョと言えば、誰でも名前くらいは知っているであろう超有名漫画です。
めっちゃおもしろいですよね~
そのジョジョ作者の荒木飛呂彦氏が、本の中でこう明言していたのです。
実際に漫画を描くとき、常に頭に入れておくべきこと、それは、僕が漫画の「基本四大構造」と呼ぶ図式です。
①キャラクター
②ストーリー
③世界観
④テーマ~中略~
古典と呼ばれるものがいつまでも名作であるように、時代を超えて読み継がれる「王道漫画」を描くのであれば、「基本四大構造」のバランスは非常に重要だと言えるでしょう。
実際、名作と呼ばれる作品は、この「基本四大構造」の図式でチェックしていくと、すべてがきちんと成り立っています。
書籍:「荒木飛呂彦の漫画術」より
…まじで?
なんかちょっとびっくりじゃないですか~?!
かの荒木飛呂彦氏がおっしゃっることに、トハのRPG持論がちょこっと似てるなんてさ~!
…ま、荒木飛呂彦氏はもちろん漫画についての話をされているので、ゲームについてこれがぴったり当てはまるという訳ではありません。漫画とゲームは少しちがうしね。
でも実際この本を読んでみると、「キャラクターがいて」「ストーリーがあり」「作品独自の世界がある」ようなもの、つまり漫画・ゲーム・アニメ・映画なんにでも共通することであるのも分かります。
荒木氏はそれに加えて「作品を通してぶれないテーマ」も重要であると説いています。
一般的にRPGは、キャラクターがいてストーリーに沿って世界を旅したりする内容のものが多いので、「読んで面白い漫画」と「遊んで面白いRPG」には共通する部分が多いのかもしれません。
ということで。
お金がなくてあまりゲームが買えなかったがゆえにトハが辿りついた「面白いRPGの要素」は、意外にもけっこう幅広く通用する「面白い作品全般の要素」でもあった訳なんです~!
なんとなくうれし♪
もしかしたら、勉強熱心な方や創作についての造詣が深い方、すでに自分の作品を世に出している表現者の方などにとっては、知っていて当たり前のような基本的なことなのかもしれません。
それに、自分の中で言語化されていなくとも、多くの人が感覚的に知っていることなんだと思います。
だからこそ「キャラ・世界観・ストーリー+テーマ」がきちんと揃った作品は、大勢の人に支持されて「名作」と呼ばれていくんでしょうね~
RPGにおいてゲーム性・ゲームシステムは重要じゃないのか?について
さて。
「面白いRPGかどうかにはキャラ・世界観・ストーリーの3つが肝心!」みたいなことを言っちゃうと、「それって別にゲームじゃなくてもいいんじゃない?」ってなってくると思いませんか。
「いいキャラ」と「魅力的な世界観」と「面白いストーリー」があれば、それを表現している媒体は漫画でも映像作品でも別にいいんじゃない?、と。
この記事を書くにあたり調べものをしていて、ちょっと興味深い議論を発見しました。
(※すみませんゲーム性についての議論がなされてたTogetterまとめ消えちゃったみたいです↑)
これを読むと、皆いろんなことを考えていて本当にすごいと思います。
要するに「ゲームなのにゲームの部分は重要視されていないのか?」という話なんですが…
トハはそうは思ってません~
先ほど紹介した書籍で、荒木飛呂彦氏は「漫画は総合芸術」だと言っています。
そう考えるとゲームはもっと総合芸術になります。エフェクトや音楽、操作性、UI/UXなんかも込み込みになりますからね。
だからひとつの要素だけを見て重要か否かというよりは、バランスなんじゃなかろうかと思います。
これもまた持論になりますが、トハは「ゲームは遊んで面白いかどうかがすべて」だと思ってます。
そんでもって「遊んで面白いかどうか」は、すべて込み込みの総合的なゲーム体験 × 遊んだ人の好みによって決まってくるんじゃないかな~と思ってます。
だから、RPGでは重要っぽい要素もパズルゲームではさして重要じゃなかったり、人によって重視する部分がストーリーだったり操作性の良さだったり、いろいろ異なるんだと思います。
世間ですごく評価されてるゲームを遊んでみたけど、自分にはなんかイマイチだった…
こういうこと、たまにありますよね?
ゲームを遊んでどう感じるかは人それぞれですし、他の人がどう感じたかはそれはそれとして、みんな自分が遊んで面白いと感じるゲームを楽しく遊ぶのが1番ですネ^^
RPGというのはゲームシステムのちがいが大きくは出にくいジャンルなので、面白さの比重がキャラや世界観やストーリーに寄ってくるんだと思います。
もちろん、FFのジョブチェンジとかオクトパストラベラーのブースト&ブレイクとか、RPGでもバトルシステムなどに面白さの比重を置く人もいると思います。
トハとしては、「ゲームシステムが世界観に合っていればなおさら良し」に変わりはありません~
トハ的「キャラ・世界観・ストーリー」が刺さったゲームの数々
ここからは、かつてのトハがトハ自身の持論「RPGはキャラ・世界観・ストーリーで選べ!」に則って選び、遊んできたゲームについての紹介コーナーになります。
特に興味がない人は見る必要もなく、見たところで今は遊ぶ手段がないゲームなんかも含まれていますが、トハの趣味が知りたい人や時間を持て余してヒマしている人は見ていってくださいませ~
エナジーブレイカー(SFC)
わりとマニアックかもしれないゲーム。
登場キャラがみんな個性的でビジュアルも◎、ストーリーもおもしろそうってことで買ってみたらかなり面白かったやつです。グラフィックもきれいだしBGMもいいんですよ~バトル部分はSRPG風。
キャラクターの絵を見てどっかで見たことある…と思ってたけど買ってから漫画家の内藤康弘氏が描いてることに気付いてびっくら。(当時はTRIGUNの連載中。アニメもやってて毎週見てた。)
ブレスオブファイアIV うつろわざるもの(PS)
初めて遊んだカプコンのRPG。
世界観が最高に好きですね~”泥の海”って面白そうかつそこはかとなく不穏な雰囲気もあってイイ。実際けっこう不穏なストーリーで鬱ゲーの側面があったりなかったり。キャラも種族様々ですばらしい。
バトル中やそれ以外でもドット絵のアニメーションがすごく細かくてよく動くので、これが格ゲーでならしたカプコンのRPGなのか~と思った記憶。
ペルソナ2 罰(PS)
初めて遊んだアトラスのRPG。
キャラと世界観とストーリーが面白そうならナンバリングタイトルの途中からでも平気で遊ぶトハ。が、ペルソナ2は罪/罰でセットなので罰からやるのはおすすめしません!話が分からんくて困るw
でもトハは罰の大人っぽいキャラ達に魅力を感じたのであって、罪のキャラなら買わなかったと思う。ペルソナシリーズで主人公が高校生じゃない唯一の作品。悪魔絵師こと金子一馬氏の絵も良いよね。
ステラデウス(PS2)
アトラスが出したシミュレーションRPG。
キャラ絵とか世界観の雰囲気いいな~ってのと、戦争してる系の重厚そうなストーリー、SRPGが好き、という理由で買った作品。ゲームとしてはイマイチだったのかクリアまでプレイできなかった。
ペルソナ3,4,5でメインキャラデザを担当している副島成記氏が、初めて自身の画風で絵を描いたのがこの作品だったらしいです。言われてみると確かにペルソナ3以降のキャラの感じがある。
バロック 歪んだ妄想(PS)
やばそうなキャラしか出てこないゲーム。
とにもかくにも救いようのない退廃的な世界観が魅力的。ゲームシステムはいわゆる不思議のダンジョン系だけど、出てくるアイテムの名前もなんか全部やばい感じです。「心臓」とか「刑具」とか。
トハが遊んだのはPS版ですが、調べてみるとPS2版も出てたしSwitchのDL版も出てました。不気味な雰囲気は好きだけど、ホラーゲームは遊べないトハが遊べるくらいの恐さ加減。興味があればどぞ~
ヴァルキリープロファイル 咎を背負うもの(DS)
トライエースの代表作ヴァルキリープロファイル(VP)の3作目。
VPと言えばほの暗い世界観やストーリー&熱いバトルとBGMで人気のゲーム。それがトハの好きなSRPGで出たとなればぜったい面白いでしょ~と買った1本。実際面白い。VPの世界観もちゃんと健在。
このゲームはシステム部分にも大いに惹かれるものがあって、仲間を犠牲にして力を得るか否かでゲーム難易度が変わりつつ、犠牲にした仲間の数がストーリーにも影響するというトハ好みの仕上がり。
ゼノブレイド(Wii)
正当進化系JRPGの傑作。
ゼノブレイドのキャラは一見ちょっと地味に見える。でもそれを補って余りある圧倒的魅力の世界観があって、その中を歩きながらストーリーを追っていれば自然とキャラ全員に愛着が湧いてきます^^
「神の巨大な体の上で人々が暮らしてたら面白いかも」ってアイデアから誕生したこのゲーム。世界観だけでも素晴らしいけど、ゲームの面白さは実際に遊んでみてこそ!今からやるならSwitch版一択。
おわりに
トハはゲームの評論家じゃないし、遊んできたゲームの本数も大して多くないです。
単純にゲームで遊ぶのが好きなだけの人です。
それが高じて仕事でまでゲームに関わるようになったけど、ユーザーとしてゲームを遊んでるときはやっぱり「ただのゲーム好き」です^^
これからも、RPG含めておもしろいゲームをいっぱい遊びたいと思います~♪
余談ですが、記事内で紹介したこちらの本。
漫画術と銘打ってありますが、漫画家志望じゃない人にも勉強になることがたくさん書かれてます。
映像作品を作りたい人、自作ゲームを出したい人、キャラクターIPに興味がある人、みんな読んで損なしの内容なので、ジョジョを知っていて、面白い漫画だと思っている人はぜひ読んでみてください~
個人的には、荒木飛呂彦氏とジョジョの現在の栄光が、
才能だけによるものじゃなくて、実は地道な努力と研究と研鑽を積み重ねた上に成り立ってた…
ってことを知れただけでも得るものがありました。
人に注目してもらえて、愛される作品を作るってホントに難しいんやな~!><
地道にがんばってこ
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