
作っているゲームのプロジェクトをUnity 2022 から Unity 6にアップデートしました!
Unityのバージョンは2022、2023と年ごとに変わってましたがUnity 6から命名規則も変わりました。
バージョンの数字だけでなく名付け方まで変わったなら…きっとUnity 6へのアップデートは一筋縄ではいかないはず…!Unityバージョンって変更すると大なり小なり何かあるのが常ですからね~
そんな訳で今回のアップデートもいろいろと問題がでましたが、現在は解決してUnity 6のプロジェクトで引き続きゲーム制作を進めております。
この記事では、トハが実践している「なるべく安全にUnityをアップデートする方法」について、今後のためにも忘れないようにまとめておきたいと思います。
なるべく安全にUnityバージョンをアップデートする方法
Unityプロジェクトのバージョン変更はUnity Hubから行うことができます。
ちょっとしたアップデートの場合こちらの方法でやればOKです。
しかし!
Unity 6へのアップデートは「なるべく安全」にするため別の方法でやっていきます。
手順は以下の通り。順番に見ていきましょう~
1) 元プロジェクトから全データをパッケージにエクスポート
まずはアップデートしたいUnityプロジェクトを開き、Assetsフォルダを選択して右クリックメニューから「パッケージをエクスポート」を選びます。

しばらく待つとエクスポートする項目を選ぶウィンドウが開きます。

Assetsフォルダには、Unityアセットストアで購入してインストールしたアセットのデータなども入っています。持っていく必要のないアセットがあればここでエクスポートから除外したりもできます。
持っていくデータを決めたらエクスポートのボタンを押して待ちます。長ーくかかります。
パッケージのエクスポートが完了したら指定のフォルダに「xxx.unitypackage」のデータができます。
2) Unity 6で空のプロジェクトを新規作成
次はUnity 6で新規プロジェクトを作成します。
Unity 6をまだインストールしていない場合はUnity Hubの「インストール」からインストールします。

他のバージョンのUnityがほしい場合もUnity Hubからインストールできます。(※Unity Hubからインストールできないバージョンがほしい場合は公式ページ経由でインストールできます。)
Unity 6がインストールできたら、Unity Hubから「New Project」をクリックします。

エディターバージョンがUnity 6になっているのを確認し、表示されるテンプレートの中から元のプロジェクトと同じレンダーパイプラインを選択して新規プロジェクトを作成します。

3) 新規プロジェクトに全データのパッケージをインポート
Unity 6の新規プロジェクトが開いたら、上部メニュー「アセット」からパッケージをインポート→カスタムパッケージと選択し、最初にエクスポートした元プロジェクトのパッケージをインポートします。

パッケージのインポートには長ーい時間がかかります。
途中でポップアップウィンドウが開いて、これは更新してもいいか?やめとくか?など聞かれたりするのでインポートが終わるまで見守りましょう。
インポートがすべて終わればとりあえず元のプロジェクトがUnity 6で開けます!
トハの場合、インポート途中でいくつかのアセットのデータでエラーが出たりしたので、該当のアセットをまるごと削除するなどしてとりあえずプロジェクトを開けるところまで漕ぎつけました。
4) 新・旧プロジェクトを見比べて各種設定を合わせていく
Unity 6で元のプロジェクトを開くことができたら、まずは各種設定を合わせていきます。
新・旧バージョンのUnityプロジェクトを両方開き、この辺の設定を目で見てひとつずつ設定します。
ビルド設定にある「ビルドターゲット」は変更する必要があるなら真っ先にやるのがおすすめです。

上記の設定をすべて元のプロジェクトと同じにしても、シーンの見え方が同じでないこともあります。
トハの場合、使っているシェーダーの影の範囲や色の濃さがUnity 6では変わっていました。

値は同じなのにシェーダーの見た目が違う場合、内部的に何かが変わったのだと思われます。なのでシェーダーの値の方を変更し、元のUnityバージョンと見た目がほぼ同じになるように調整しました。
元のプロジェクトをそのまま残しているので見た目の変化があっても気付きやすいし、見比べて修正することもできるのがこのアップデート方法のとてもいいところです。
5) 必要に応じてアセットなどをインストールし直す

仕上げにアセットなどをUnity 6でインストールし直します。
Unityのアセットストアで購入したアセットなどは、Unity 6に対応した最新バージョンがリリースされていることもあり、これをインストールすればエラーが解消されることが多いです。
最新バージョンのアセットをインストールしてもそのアセット由来のエラーが解消しない場合は、アセットがUnity 6に対応するまで待つか、代替えのアセットを検討することになるかなと思います。
また、元プロジェクトの必要なデータはすべてパッケージにエクスポートしているはずですが、まれにAssetsフォルダに含まれていなくて持ってこれていないものもあります。
ゲームを再生したときにでるエラーメッセージなどを確認して、足りないものはUnity 6で改めてインストールし直すとエラーが消えてゲームが動くようになります。
これで安心安全なUnityバージョンのアップデートは完了です~!
(このあとXcodeビルドで出たエラーにさらに数日悩まされたのは別のお話…)
まとめ:Unityバージョン変更前のプロジェクトが残っていると安心
安心安全なUnityアップデート方法、どうだったでしょうか?
このアップデートのやり方は、以前たまたまTwitterで目にして知りました。
それまでUnityのアップデートはUnity Hubから既存プロジェクトを直接アップデートしていましたが、思わぬ問題がでたり見た目が変わったりしてしまうので本っ当にやりたくないし困ってました。
でもこの方法を知ってからは、Unityバージョン変更前のプロジェクトをそのまま残せることもあって、以前よりはUnityのアップデートに前向きになれるようになりました。

GitHubでプロジェクトのバージョン管理もしてるのですが、完全にちゃんと動くという確信が得られるまではコミットしたくなくて変更履歴がぐちゃぐちゃになってしまい…
そんな訳でこのアップデート方法はトハにぴったりでした!
なんか良さそうかも?
と思った人はぜひ試してみてください~^^
おまけ:Unity 6で使えなかったアセットの代替え案
2025年1月現在、トハのUnity 6プロジェクトでは使えないアセットがいくつかありました。
●プロジェクトを見やすくするレインボーフォルダー2
●シーンヒエラルキーを見やすくするQヒエラルキー
有料アセットはそのうちUnity 6にも対応してくれると思うので焦らず待つという方法もあるのですが、トハはとにかく見た目を見やすくして快適に作業を進めたいやつなので…

似たような機能の別のアセットに置き換えてみることにしました!それがこちら~
●Hueフォルダー
●ヒエラルキーデザイナー
なんとどちらも無料のアセットです。試してみたところUnity 6でも問題なく使えたのでひとまずこれらのアセットを使っていくことにしました~見た目はこんな感じになります。

いいやん^^
ということでおまけ情報でした。
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