Blender 2.8でモデリング【知識編】~やりたいことがあるメニューの場所を知る

Blender 2.8 モデリング【知識編】

Blender 2.8は多機能な3DCGソフトです。

いろいろな機能があり、そのほとんどがショートカットで操作できるようにもなっています。

ただ、ショートカットは使っているキーマップによって人それぞれちがうし、最初からたくさんのショートカットを覚えようとすると、覚えることが多すぎて頭がパンクします。

そこで、このブログではBlender 2.8でモデリングするにあたり、まずは表示されているメニューやボタンを中心に使っていきたいと思います。

この記事では、Blender 2.8のメニューを使ってモデリングするとき、知識として知っておくと役立つことを紹介していきます。なんとなく知っておくだけでも、あとのモデリング作業を理解しやすくなると思います。

実際にモデリングを始める前に、ぜひ一度【知識編】に目を通してみてください~

この記事は、2019/7/31にリリースされたBlender 2.80 正式版を使用しています。

 

※知識よりも行動だぜ!という方はBlender 2.8でモデリング【実践編】をどうぞです^^

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

Blender 2.8のメニュー構成は意外と分かりやすい

フムフム…

Blender 2.8のメニュー構成は、使ってみるとわりと分かりやすく配置されてるな~と感じます。

関連性がある機能は、だいたいまとめて置いてある印象です。

なので、
こういうのやりたいな → ありそうなメニューの場所を探してみる → ちょうどほしい機能を発見
というパターンが結構あります。

メニューの中から項目を探すのは、ショートカットを使うより時間がかかります。でも、Blenderはとても多機能な3DCGソフトなので、いきなりぜんぶショートカットで覚えるのはちょっと大変です。

慣れないうちはスピードや効率を重視する必要もないので、最初はメニューを使いながら、メニューの機能と場所を覚えていくのがいいかなと思います。

メニューを使いながらBlender 2.8のことを理解してきたら、よく使う機能はショートカットを使ったり、自分専用のショートカットに登録したりして便利にしていくのがおすすめです。

それでは次からは、メニューの機能と場所についてざっくり紹介していきます。メインはモデリングでよく使う機能の紹介になります。

この記事で使用するBlender 2.8は、メニューを日本語表示にしています。英語表示のBlenderをお使いの場合は、Blender 2.8のメニューを日本語に変更するを参考に、日本語に変更してからお読みください。

 

スポンサーリンク

 

ヘッダーメニューの使い方

ヘッダーというのは、3Dビューポート上部のこの部分のことです。

Blender 2.8 ヘッダー部分

ヘッダーメニューは、左側、真ん中、右側にかたまりが分かれています。なんとなく関連があるようなかたまり分けになっています。

  1. 左側のかたまり…モードに関連
  2. 真ん中のかたまり…座標系、ピボット、スナップ、プロポーショナル編集
  3. 右側のかたまり…3Dビューポート上で見えるものに関連

順番に見ていきます。

 

・モード選択

Blender 2.8 モード選択

作業中のモードを切り替えるメニューです。

オブジェクトモード、編集モード、ウェイトペイントモード、などが選択できます。

オブジェクトのモード選択

アーマチュアを選択中は、オブジェクトモード、編集モード、ポーズモードを選択できます。

アーマチュアのモード選択

 

・モード別メニュー

Blender 2.8 モード別メニュー

選択中のモードで使えるメニューの一覧です。モード別なので、選んでいるモードによってメニューの内容は変わります。

オブジェクトモードのメニュー
編集モードのメニュー
ウェイトペイントモードのメニュー

モード別メニューには、ありとあらゆる機能がそろっています。

例えばモデリング中にこういう機能はないのかな?と思ったら、頂点関係なら[頂点]メニュー、エッジ関係なら[辺]メニュー、ポリゴン関係なら[面]メニューの中をよく見てみれば、ほしい機能が見つかる可能性は高いです。

[メッシュ]メニューにはノーマル(法線)のことや、選択したポリゴンを表示/非表示にしたり、選択したポリゴンを分離できたりする機能が入ってます。

オブジェクトの複製や統合などの機能は、オブジェクトモード選択中のモード別メニュー[オブジェクト]の中にあります。

こんな感じで、モード別メニューにはモードごとにいろいろな機能が用意されているので、ほしい機能があるかどうか悩んだときは、まずはモード別メニューを見てみるといいかもです。

モード別メニューにはショートカットが併記してある場合もあって、なかなか親切設計です。

 

・トランスフォーム座標系

Blender 2.8 トランスフォーム座標系

作業する座標系を変更したい場合、トランスフォーム座標系で変更できます。

トランスフォーム座標系を選択

グローバル座標とローカル座標の切り替えは、モデリング中わりとよく使います。(詳細は、グローバル座標とローカル座標の切り替えを参照~)

また、ビュー座標という”常に画面に対して座標軸を固定する”というモードもあって、これを使うとモデリングで便利なときもあります。

 

・ピボットポイント

Blender 2.8 ピボットポイント

使用するピボットポイントを変更するメニューです。

ピボットポイントは、移動・回転・拡大縮小するときなどに、操作の基準となる点のことです。
オブジェクトはそれぞれ原点を持っていますが、ピボットポイントは原点とは別のものです。

ピボットポイントを選択

ピボットポイントのメニューから、操作基準となるピボットポイントの位置を、オブジェクトの原点にしたり、オブジェクトの中点にしたりと変更することができます。

Blender特有の機能として、3Dカーソルの位置をピボットポイントにできるというのがあり、これは使いこなせるとなかなか便利だと思います。

 

・スナップ

Blender 2.8 スナップ

スナップ機能のメニューです。

スナップはうまく使えばとても便利な機能です。

スナップメニューの左側のアイコンをクリックすると、アイコンが青色に変わります。これがスナップ機能ONの状態です。ONにしないとスナップしないので注意です。

スナップ機能ONの状態

スナップメニュー右側のアイコンをクリックすると、スナップ設定メニューが出てきます。

よく使うのは「増加」と書いてあるグリッドへのスナップと、「頂点」へのスナップです。

増加(グリッド)と頂点のスナップメニュー

増加メニュー内にある「絶対グリッドスナップ」は、ON/OFFによってスナップの仕方にちがいがでます。例えば移動時ならスナップのちがいはこんな感じです。

●絶対グリッドスナップOFFのとき↓

絶対グリッドスナップOFFのとき

●絶対グリッドスナップONのとき↓

絶対グリッドスナップONのとき

スナップ設定メニューの「影響」という項目に、移動・回転・拡大縮小とありますが、スナップ機能をONにしていても影響がOFFになっているものはスナップしません。移動も回転も拡大縮小もスナップしたい場合は、影響の項目をぜんぶONにしておきます。

また、グリッドにスナップしたとき普通に移動ツールを使うと1mきざみの移動になりますが、Shiftキーを押しながら移動することで0.1mきざみで移動できます。(回転などでもShiftが使えます)

 

・プロポーショナル編集

Blender 2.8 プロポーショナル編集

プロポーショナル編集は、Mayaのソフト選択と似ている機能です。

プロポーショナル編集の左側のアイコンをクリックすると、アイコンが青くなってプロポーショナル編集ONの状態になります。

プロポーショナル編集ONの状態

Mayaのソフト選択とちがって、実際に動かしてみないと影響範囲が目に見えませんが、動かしたあとで影響範囲や形を調整することができます。

プロポーショナル編集ONで移動

プロポーショナル編集の影響範囲は、ギズモを掴んでいる状態でマウスホイールをスクロールすると変更できます。

Blender 2.8 プロポーショナル編集の範囲をマウスホイールで変更

影響範囲を確定したあとも、オペレーターパネルが出ている間はプロポーションのサイズのところから、何回でも影響範囲を変更できます。

プロポーショナル編集移動後のオペレーターパネル

 

スポンサーリンク

 

・オブジェクトタイプビュー

Blender 2.8 オブジェクトタイプビュー

3Dビューポートにある要素を、オブジェクトの種類ごとに表示/非表示したり、選択可/不可を切り替えたりできます。

オブジェクトタイプビュー 表示/非表示 選択可/不可の切り替え

目玉マークをクリックして閉じると、対象のオブジェクトが3Dビューポートで非表示になります。

矢印マークをクリックすると、対象のオブジェクトが3Dビューポートで選択不可になります。

アウトライナーの目玉マークは対象オブジェクトを細かく選べるのに対して、オブジェクトタイプビューは同タイプのオブジェクトすべてが対象になります。

 

・ビューポートギズモ

Blender 2.8 ビューポートギズモ

ギズモ関連のメニューです。

青くなっているアイコンの部分をクリックしてOFF状態にすると、3Dビューポートに表示されているギズモ関係の表示が消えます。もう一度クリックでまた表示されます。

メニューを開くとこんな感じですが、このメニューの中身はまだ使いこなせていないです。

ビューポートギズモのメニュー

※Blender 2.8で作業中、オブジェクトを移動させる矢印や回転させるための円(ギズモ)が3Dビューポートに表示されなくなったときは、もしかしたらこのアイコンボタンがOFFになっているかもしれません。その場合は、アイコンをクリックしてONするとギズモが表示されます。

 

・ビューポートオーバーレイ

Blender 2.8 ビューポートオーバーレイ

3Dビューポートに表示されているいろいろな要素の見た目は、ビューポートオーバーレイでだいたい管理できます。

例えば、グリッド床面の表示/非表示、XYZ軸の表示/非表示や、ワイヤーフレームを重ねて表示したり、裏向いているポリゴンを表示したりもできます。

そして、ビューポートオーバーレイの内容は、モードによって変わります。

オブジェクトモード、編集モード、ウェイトペイントモード…など、それぞれのモードに対応した内容が表示されるので注意です。

いろいろなモードのビューポートオーバーレイメニュー

また、ビューポートオーバーレイの青くなっているアイコンそのものをクリックすると、3Dビューポートに表示されている情報的な要素をすべてOFFにできます。情報要素がじゃまなときは、OFFしてみるといいです。

 

・透過表示

Blender 2.8 透過表示

オブジェクトの透過表示を切り替えます。

詳細は、裏側も選択するには透過表示を使うをご確認ください~

 

・3Dビューのシェーディング

Blender 2.8 3Dビューのシェーディング

3Dビューポート上にある、オブジェクトのシェーディングに関するメニューです。

4つあるアイコンからシェーディングを選択し、右端の▽をクリックすると選択中のシェーディングに対応したオプションメニューが開きます。

●ワイヤフレーム表示↓

Blender 2.8 ワイヤーフレーム表示

●ソリッド表示(フラット表示もここ)↓

Blender 2.8 ソリッド表示(フラット表示もここからできる)

●ルック開発表示↓

Blender 2.8 ルック開発表示

●レンダー表示↓

Blender 2.8 レンダー表示

※レンダー表示はレンダリング設定と関係するので、詳細設定はプロパティエディターから行う必要があります。

 

スポンサーリンク

 

ツールバーの使い方

ツールバーとはコレのことです。

Blender 2.8 ツールバー

ツールバーの位置や見た目は変更できます。(詳細は、ツールバー(旧ツールシェルフ)の位置と見た目をカスタマイズするを参照~)

ツールバーの使い方で、知識として知っておいた方がいいことは3つです。

  1. ツールバーの内容はモードによって変わる
  2. ツールの右下に▽印があるものは、長押しで別ツールも選択できる
  3. ツールを使ったあとのオペレーターパネルの使い方も重要

この辺は使ってみるのが1番分かりやすいので、Blender 2.8でモデリング【実践編】で見ていければと思います。

 

サイドバーの使い方

サイドバーとはコレのことです。

Blender 2.8 サイドバー

表示されていない場合は、Nキーを押せば表示されます。(詳細は、サイドバー(旧プロパティシェルフ)の表示/非表示を切り替えてみるを参照~)

モデリング中によく見るタブは、「アイテム」と「ツール」です。

 

・アイテム

サイドバーのアイテム

オブジェクトモードのとき、サイドバーのアイテムタブには、オブジェクトの位置・回転・拡大縮小・寸法などの情報が表示されます。Mayaのチャンネルボックスに似てる感じです。

オブジェクトを操作するときは、移動や回転を数値で指定したいときもあります。そんなときはサイドバーに直接数値を入力します。

また、最終完成した3Dモデルに、不要な移動・回転・拡大縮小の値が入っていると、あとあと問題になることがあります。

特に拡大縮小の値は、最終的には(1、1、1)にしておくのが理想です。

モデルが完成したときは、サイドバーで作業途中の値が残っていないか確認してみてください。

 

・ツール

サイドバーのツール

サイドバーのツールタブには、使用中のツールの情報が表示されます。ツールによっては、ツール固有のオプションを設定できるものがあります。

編集モードになっているときは、▽オプションの項目が表示されます。Xミラーにチェックすると、X軸で左右対称に頂点を移動できたりします。

自動マージにチェックすると、同じ場所に重なった頂点を自動的にマージするようになります。スナップ機能と合わせて使用すると、頂点同士を縫い付けるようにマージできたりします。

また、サイドバーのツールタブにある情報は、プロパティエディターのツールタブでも見ることができます。

 

・ビュー

サイドバーのビュー

サイドバーのビューでは、3Dビューポートの焦点距離などを設定できます。

詳細は、3Dビューポートの焦点距離を変更する3Dビューポートの範囲の開始を変更するをご確認ください~

 

オペレーターパネルの使い方

オペレーターパネルは、オブジェクトを追加したときや、ツールを使ったときなどに左下に表示されます。

Blender 2.8 オペレーターパネル

オペレーターパネルは、直近で行った操作に対しての詳細設定ができるパネルです。

オペレーターパネルの内容は、追加したオブジェクトの種類や、使ったツールの種類に合わせて変わります。

オペレーターパネルを使えば、球体や円柱のオブジェクトを追加したあとに、サイズや頂点数を変更することができます。ツールの場合は、例えばループカットツールでカットしたあとに、分割数やスムーズ具合を変えたりできます。

具体的な使い方については、Blender 2.8でモデリング【実践編】で見ていきます。

なお、オペレーターパネルは一時的に表示されるものなので、うっかり消えてることがあります。

そんなときは、Blender上部のメニューから 編集→最後の操作を調整 で、1番最後に表示されたオペレーターパネルを再表示できます。

Blender 2.8 オペレーターパネルの再表示

ただし、ツール使用時のオプションなどは、再表示したオペレーターパネルでは調整できないこともあります。

※もしオペレーターパネルが表示されない場合は、ヘッダーメニューの[ビュー]をクリックして、□最後の操作を調整 をチェックすれば表示されます。

 

プロパティエディターの使い方

プロパティエディターとはコレのことです。

Blender 2.8 プロパティエディター

プロパティエディターは、とにかくいろんな設定ができる重要なエディターです。

Mayaのアトリビュートエディターにちょっと似てます。

縦に並んでいるアイコンタブごとに、レンダー、シーン、マテリアル、モディファイアーなど各種の設定ができるようになっています。

プロパティエディターの使い方はひと言では説明できないので、Blender 2.8でモデリング【実践編】などを通して、よく使うところから少しずつ見ていければと思います。

 

まとめ:ほしい機能がメニューから探せるとけっこう助かる

ピコーン

この記事では、モデリングするときによく使うメニューの機能と場所について、ざっくりひと通り紹介してみました。

知識としてこれらをなんとなく知っておくと、実際にモデリングの作業をするとき、ちょっと理解しやすくなるかなと思います。

モデリング中はあちこちのメニューをさわっているように見えても、よく使うメニューを場所で分けるとこれだけです。

  1. ヘッダー
  2. ツールバー
  3. サイドバー
  4. オペレーターパネル
  5. プロパティエディター

加えてBlender 2.8では、デフォルトで「ツールチップ」という説明表示機能がONになってます。

メニューの項目名とツールチップを見れば、なんとなくその機能が分かるようになっています。ツールチップは、メニュー項目の上にマウスカーソルを置いてしばらく待つと表示されます。

ツールチップの説明文もほとんど日本語で表示されるので、読めば少しは内容が分かります。少しでも分かる部分があれば、使えるような気がしてくるものです。

(ツールチップは上部メニューの編集→プリファレンス→インターフェースからON/OFFできます)

 

ということで、Blender 2.8でモデリング【実践編】では、実際にBlender 2.8を使ってモデリングしてみる様子を紹介したいと思います。

トハ
トハ

それでは【実践編】へGO~

Blender 2.8のこと
- この記事をシェアする -
- トハをフォローする -

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
3DCG暮らし

コメント一覧

トハ
トハ

お気軽にコメントどうぞ~

タイトルとURLをコピーしました